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外科手術一覧

 内視鏡外科

手術器具の進歩、手術手技の習熟により内視鏡外科手術の適応疾患は年々拡大しています。当院では、胆石症、総胆管結石症、鼠径ヘルニア、急性腹症(急性胆嚢炎、急性虫垂炎、胃・十二指腸穿孔、絞扼性イレウスなど)、悪性腫瘍(胃・大腸など)に対しても内視鏡外科手術を積極的に行っていきます。

【胆嚢】胆石症、胆嚢ポリープ、急性・慢性胆嚢炎
当院では、第一選択として腹腔鏡手術を施行しております。特に安全な手術を目指し、全症例に術中胆道造影検査を行っています(腫瘍性病変を除く)。

【総胆管結石症】
総胆管結石症に対する一般的な治療は、内視鏡よる経乳頭的な総胆管結石の排石後に、外科医にて内視鏡下に胆嚢摘出術を行う二期的治療が主流です。
当院では、カール・ストルツ社製の胆道鏡を導入しており、内視鏡手術による一期的治療(腹腔鏡下胆管切開切石手術:総胆管切開し結石を摘出し、その後に胆嚢摘出術)を行います。胆道ドレナージチューブ(Cチューブ)を挿入して術後の胆管炎や胆汁漏を防ぎます。
二期的治療よりも内視鏡手術による一期的治療で治療期間の短縮や患者さんの経済的負担の軽減が可能となります。

【鼠径ヘルニア】
内視鏡手術にはTAPP法、TEP法がありますが、当院では第1選択としてTEP法を導入しております。TAPP法や従来の前方アプローチ (メッシュプラグ、ダイレクトクーゲル)も施行可能です。

2023年の鹿児島県臨床外科学会にて
【当院における腹腔鏡下鼠経ヘルニア修復術(TEP法)の手技と術後成績】
「北薗巌、基俊介、宇都光伸、川路博之、森山由紀則」
を発表しています。

発表での患者背景は以下の通りとなっています。
年齢  平均66.4歳
性別(男/女) 146/8
対象  154人(176病変)片側132 両側22
手術時間  平均78分(片側)、平均112分(両側)
術後在院日数   平均3.7日
術後合併症  再発表層SSI 2例(1.3%)、漿液腫 8例(5.2%)

【胃・大腸】
胃癌に対する腹腔鏡下胃全摘術、腹腔鏡下幽門側胃切除術や、大腸癌に対する腹腔鏡下右半/左半結腸切除、S状結腸切除、高位/低位前方切除が可能です。

【その他】
主に胃GISTを対象とした腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)や腹壁瘢痕ヘルニアに対しても内視鏡手術を導入しています。

新成病院では、日本内視鏡外科学会の技術認定医による執刀または指導下で内視鏡手術を施行いたします。

心臓血管外科

【 下肢静脈瘤手術】
主に大腿部の留化した大伏在静脈を摘出し、高位結紮または静脈瘤の切除を施行します。

【F-F(F-P)バイパス手術】
閉塞性大動脈狭窄症に対し、両側大腿動脈のバイパス手術を行い、下肢の動脈血流を良好にします。

【内視鏡下筋膜下穿通枝切離術(SEPS)】
病変部から離れた部分の皮膚を小さく切開し内視鏡を使って切離します。

一般外科

・ 皮膚/皮下腫瘍摘出術
・ 肛門疾患(内・外痔核、肛門ポリープ、痔瘻、肛門周囲膿瘍)
・ 胃瘻造設術
経皮経食道胃管挿入術:PTEG(2018/06~2024/09までに4例実施)
・ CVポート造設術
・ 経皮経肝胆嚢ドレナージ術(PTGBD)、経皮経肝胆管ドレナージ術(PTCD)

NCD(一般社団法人National Clinical Database)外科手術・治療情報データベース事業の参加

本事業は、日本全国の手術・治療情報を登録し、集計・分析することにより医療の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供するために利用されます。当院では、主に外科における手術症例について登録をしています。全国の医療施設診療科の情報を収集することで、手術を行っている施設診療科の特徴、医療水準の評価、適正な外科専門医の配置、手術を受けた方の予後、これから手術を受ける方の死亡・合併症の危険性などを明らかにすることができます。
これらの登録情報は匿名化され、患者さまに不利益を被ることは一切ありません。また、登録については患者さまの意思で拒否することができますので、当院へお問い合わせください。何卒、上記趣旨をご理解の上、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

手術実績