当院について
病院が目指すもの
1)地域に必要とされる病院機能を持ち、時代、ニーズに応えて常に変化する
2)お断りすることなく、良い対応ができて患者、家族の方に喜ばれる
3)さまざまな医療、介護施設の方に期待され、応えられる
当院は、臨床検査を独力で行うことを主な目的とし、昭和60年に開院しました。当院は鹿児島県内で初めて人間ドックを実施した医療機関であり、現在も人間ドックは当院の大きな柱の一つとなっています。30年余りの歴史の中で、当院は時代のニーズに合わせた地域医療を心がけてまいりました。平成9年以降は長期療養型の病院として、脳梗塞等の後遺症で認知や嚥下、言語等の機能障害で苦しんでいる患者様のサポートを中心とした入院診療を続けてまいりましたが、このたび当院は医療環境の変化に応じた地域医療に貢献できる病院を目指し、また新しい一歩を踏み出す運びとなりました。
平成30年3月より全65床のうち、一般(急性期)病棟28床、療養(慢性期)病床棟37床の施設基準を取得し、より地域に求められる機能を揃えた地域密着型の病院としてリスタートいたします。当院には、市立病院をはじめとした大規模医療機関からの転院で入院される回復期の患者様が非常に多いです。また、変わりゆく医療制度のはざまで「大病院で入院するほど重篤な症状ではないが、在宅での治療では不安がある」といった患者様も増えてきています。そういった大病院でも外来のクリニックでも受け入れることが難しい患者様の受け入れ先になることで、当院は地域医療に貢献したいと考えております。
また、当院には内科医だけでなく外科医も在籍しておりますので、幅広い症状に対応することができます。将来的には気管切開や鼠径ヘルニア、下肢静脈瘤など、緊急を要さない良性疾患の手術もできるよう、手術室を設置する準備を進めております(平成30年4月現在)。こうした手術ができるようになった暁には、患者様にとっても地域医療という観点から見ても、より効率的かつスピーディーに医療サービスをご提供できると確信しております。
当院が目指しているのは「小回りの効く病院」です。患者様にも大病院にも困ったときに真っ先に頼っていただけるような、守備範囲の広い医療機関でありたいと考えています。引き続き人間ドックを中心とした予防医療の啓蒙活動に努めつつ、今地域に必要とされている医療サービスをご提供できるよう、これからも職員一同精進してまいります。